昔の文章
目次
はじめに | 韓国側の動向 | 方針 | 問題のサイト | 主張 | 用語 |



はじめに

韓国の人々は、日本海という名称は誤りで東海 (トンヘ; 英語名 East Sea) が正しいと主張し、世界中の地図を書き換えようとしています。 特にバンクという団体は、SPAM まがいの抗議文を大量に送信し、地図製作会社に圧力をかけています。 その際、「日本海という名称は日本の植民地支配のせいで普及した」など誤った情報を世界に発信しています。 一方日本はというとこの問題がほとんど知られておらず、韓国側のなすがままになっています。 このままでは、かの海を日本海と呼んだだけで差別主義者と糾弾される日は、そう遠くないかもしれません。

韓国の外交通商部 (日本の外務省に相当?) が提供している資料によれば、彼らの戦略は、まず Sea of Japan と East Sea の併記を普及させ、その上で二つも名前があるのはおかしいということで、第三の名称を考え、日本海という名称を国際社会から抹殺するというものです。 そういう意味では East Sea は捨て駒と言えます。 ともかく地図上での併記を防がないと、彼らの作戦通りに事を運ばれてしまいます。




韓国側の動向

韓国側の動向は、国家と民間の二つに分類できます。

1991年に南北そろって国連に加盟すると、早速1992年には第六回国連地名標準化会議 (UNCSGN: United Nations Conference on the Standardization of Geographical Names) で韓国政府が問題提起しました。(*) 朝鮮語のトンヘをもとに East Sea という英語名をこしらえてその正当性を主張しました。 北朝鮮も同様の主張をしました。 これに対して日本は、「Sea of Japan という名称は広く受け入れられており、新たな名前は混乱をもたらすだけだ」と反論しました。

一方民間では VANK などの圧力団体が、大量に SPAM 紛いの抗議文を送りつけて地図製作会社に圧力をかけています。 標的にされているのは地図製作会社だけではありません。航空会社、特に韓国に就航している会社に対して、機内雑誌の地図から Sea of Japan を削除して East Sea と表記するように圧力をかけており、実際にかなりの成果をあげています。(*) また、KBS が Sea of Japan と表記された英語の地図を、Sea of Japan の部分だけ覆って放送したところ、抗議が殺到するなど、国内で日本海という名称を使えない雰囲気ができあがっています。

また、韓国は日本海が載っている古地図を熱心に探しています。古い西洋の地図を探せば Sea of Corea やその各国語表記が割と見つかります。日本の地図でも江戸時代のものは「朝鮮海」を表記されることが少なくありません。しかし不思議なのは韓国人が Sea of Corea や「朝鮮海」を「東海」や East Sea と同一視してしまっていることです。古地図に Sea of Corea と記されていることに何の意味があるのか、私にはわかりません。

どうも一般の韓国人は日本海の表記問題を領海問題と考えている節があります。「日本海」を「日本の領海」と解釈しているようです。「大韓民国東海」、「東海はわれわれの海」、「お母さん、お父さん、韓国の横の海はどうして日本の物なの?」といった文面からそれがうかがえます。




方針
  1. 地図製作会社に East Sea の削除を求める

    併記が普及すると韓国側の作戦通り、第三の名称を考える事によって「日本海」という名前が国際社会から消されてしまいます。 まず併記を防ぐことが重要です。 中には East Sea としか表記していない無茶苦茶なサイトもあるので、早急な対策が必要です。

    同時に地図製作会社が抱いている (と思われる) 誤解を解く必要もあります。 彼らは「日本や中国でも古来日本海を East Sea と呼んでいた」「日本海の名称は日本の植民地支配のせいで普及した」などの間違った情報を、韓国側から一方的に聞かされています。 これを放置しておけば、彼らが日本や日本海という名称に対して悪印象を抱くようになっても不思議ではありません。

  2. 世界中の「東海」を収録させる

    East Sea の削除を求めるとは言っても、やはり一度採用したものを取り消させるのはなかなか大変です。 そこで第二に、世界中にある「東海」という地名を収録させるという作戦があります。 特にベトナムは、現地読み (Bien Dong) 以外にも、対外的にはその英訳である East Sea を用いているので、(例えばベトナム外務省) 有力だと思います。

    東海が東シナ海を意味する中国も、英語名は違うものの漢字で同じ表記なので、その次に有力でしょうか。 East China Sea と較べると大分減りますが、それでも東シナ海を East Sea と表記したサイトは結構あります。

    バルト海を意味する語を英訳すると East Sea となる言語がいくつかヨーロッパにありますが、対外的に East Sea を使っているわけではなさそうなので、辞書や辞典に収録させるのは難しそうです。

  3. 内なる敵と戦う

    問題がここまでこじれたのも、外務省の弱腰な態度に問題があります。 国際会議で毅然とした態度をとることができないどころか、「緑海」といった名称を提案するという行動にでています。 IHO の会議で正式決定してしまうと、我々にはどうすることもできないので、政府に頑張ってもらわなければなりません。

    ワールドカップの表記問題やテコンドーに関する報道などを見ていると、日本のマスコミも積極的に日本海を潰そうとしないか心配です。 と言った先から朝日新聞が韓国がらみの記事で「東海(日本海)」と表記し始めました。 日本の将来は暗い。




主張

韓国政府の主張 韓国政府が運営する Korea.net に掲載されている The Historical precedent for the "East Sea" の訳と、それに対する反論です。




用語

私には人の英語を指導できるほど英語力がないので、辞書に載っていないかもしれない用語の解説だけしておきます。

世界各地の「東海」一覧 (PNG, 800x367)

漢字
Kanji、あるいは Chinese characters。Pinyin で漢字は hanzi になりますが、世界的には Kanji 程普及していません。
東海
East Sea。日本の東海地方はローマ字でそのままの Tokai。中国で東シナ海を意味する東海は Pinyin で Dong Hai。 韓国にとっての東海は Dong Hae。表記方式はいろいろあり、Tong Hae と書かれていることもあります。国連の文書には Tong-Hae と書いてあったから、こちらが正式な名称のようです。
日本海
Sea of Japan。Japan Sea と表記されることもありますが、世界の地図では Sea of Japan の方が一般的です。 日本語をローマ字表記すれば Nihon-kai、中国語のアルファベット表記 (Pinyin) では Ri Ben Hai、ロシア語のラテン系アルファベット表記は Yaponskoye More となります。
バルト海
Baltic Sea。近隣諸国に英語に訳すと East Sea となる名称で呼んでいる国が多いです。 バルト海の近隣諸国の言語での呼び方 (注意: オンラインの辞書を引きまくって作ったかなり怪しげな画像です。間違いもありそうなので、みつけたら教えてください。)
東シナ海
East China Sea。中国では東海 (Dong Hai)、朝鮮では東中国海。1800年代の地図には Eastern Sea と表記されたものがあります。

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